SIRROMET(シロメィ)との出会いは約5年前。
レストラン部門の展開に伴い、渋谷区松濤に出店した
ELEZO HOUSEにCEOと日本人スタッフの佐藤氏が
来店したことにはじまる。
フードフレンドリーという考え方
土地、フードからなる葡萄の味わいを
とことん尊重する姿勢
その原料に対する考え方に相通ずるものを感じた。
そして、実際に試飲させていただいたワインは
とても清らかで明確な特色ある
キャラクターで包まれていた。
『ELEZOの考え方』『ELEZOの目指すべき味わい』
にそっくりだった。
すぐに背景を体感したい衝動に駆られたのだ。
11月の来店だったと記憶するが、
翌年2月に全スタッフと子供たちを引き連れ、
彼らの本拠地クイーンズランドにお邪魔した。
ゴールドコースト空港から約1時間、
彼らの本拠地がある。
醸造所を完備した広大な敷地内には
3つのレストランも併設されていた。
現在は18棟ものグランピング型宿泊施設も存在する。
さらに、ワイナリーから内陸に4時間ほど車を
走らせたところに自社所有で全ての
原料を栽培するビンヤードがあるのだ。
栽培農場と提携し原料を仕入れてワインを
つくるワイナリーが多い中、AからZまでの
全プロセスを自社で手がけるまさに
ELEZOのワイン版企業だった。
その環境下で様々なワインを試飲した。
当たり前のように聞こえるが
【全て同じ人がつくる味わい】だった。
これは、ワインに限らず品種や製品アイテム幅が
広がるほど難儀となる。
要は、その土地や気候を基(熟知)にした上で、
確固たる哲学と方針がないと『らしさ』が薄れ、
その人、その会社の製品や作品として
一貫性や基軸を感じない結果となる。
私は、ここまでのやりとりや行動の中で
この会社に、そして人に賭けようと決意した。
我々の料理への向き合い方や考え方を伝えた上で、
さらに以下の希望を伝えた。
『とことん葡萄が喜ぶワイン作って欲しい』
『金額に囚われず、先ずは醸造責任者が満足する製品を』と。
その時の彼らの変わりゆく目の色と強さを
忘れることはないだろう。
同時に、『金額は気にしないで』という
自らの口から吐いた言葉がに対して
青褪め変色してゆく心情も忘れることはないだろう。
その後の彼らの行動は早く誠実なものだった。
すぐに、ビンヤード内の最も条件の相応しい場所に
『ELEZO』のロゴを立て、区画を設けてくれた。
(彼が、我々の愛すべき醸造責任者Mikeだ。)
我々ELEZOのために造るのは
年間1000本限定 / Blanc de Blanc(Dosage0%)
年間900本限定 / Amphorae Chardonnay
年間900本限定 / Oaked Viognier
年間900本限定 / Pinot Noir
年間1000本限定 /Syrah Viognier
現在、FastVintageからSecondVintageに移行し
2021年1月よりELEZO HOUSEで提供を開始する。
彼らが造るワインに留まらず、
彼らの存在自体が我々の宝物である。
今後の両社の関係性の中で何が生まれ
何が巻き起こるのか想像するだけで
人生が楽しく豊かになる。
感謝SIRROMET!